研究書など
『きみにもできる国際交流〈22〉 ロシア』 田中泰子/カスチョールの会 著 偕成社
ロシアに関する情報を子どもたちにもわかりやすく解説したもの。美しい写真とともにロシアの生活、行事、歴史などが説明されています。(2,800円+税)
『わが父ショスタコーヴィチ』 ガリーナ・ショスタコーヴィチ/マクシム・ショスタコーヴィチ 語り ミハイル・アールドフ 編 田中泰子 監修 カスチョールの会 訳 音楽之友社
ガリーナ&マクシム姉弟が語る父ショスタコーヴィチの知られざる思い出を、姉弟の友人であるアールドフ神父がインタヴューしたもの。素顔の「人間ショスタコーヴィチ」が語られています。(2,000円+税)
「おはなしは国境を越えて ―ロシア絵本の世界―」 (ユーラシア・ブックレットNo.55) 岩本憲子 著 東洋書店
カスチョールのメンバーで図書館司書の岩本が「カスチョール」誌に連載した記事をまとめたもの。ロシア・ソビエトの絵本と日本での扱い方など司書の視点からの考察が貴重です。(600円+税)
『「おおきなかぶ」のおはなし ―文学教育の視点から―』 (ユーラシア・ブックレットNo.119) 田中泰子 著 東洋書店
「うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだかぶはぬけません」(内田莉莎子訳 福音館書店) このフレーズで有名な「おおきなかぶ」。教科書で習ったり、絵本で読んだりしたことのある人は多いと思いますが、このお話がロシアの昔話と知っている人はどれくらいいるでしょうか? 「おおきなかぶ」の4つの原話、4つの再話を検討し、流布している2タイプの訳文を比較検討することで、文学作品を子どもたちに伝えるうえで忘れてはならない大切なことを考えていきます。(600円+税)
大阪外国語大学退官記念エッセー集 「けやきの庭の若者たちへ ─私のロシア─」 田中泰子 著 カスチョールの会
ロシアの文化やロシア語を学ぶ若い学生たちに贈る田中泰子の心のこもったメッセージ。大阪外大の学生や卒業生だけでなく、一般の人たちにも是非読んでいただきたい一冊です。(500円)
「高杉一郎・小川五郎 追想」 田中泰子 著 私家版
本会の主宰者である田中泰子の父高杉一郎氏の追想録(私家版)が、氏の一周忌にあたる2009年1月に出版されました。 注文が殺到したため、2009年7月上旬に、もう1000部増刷されることになりました。 英文学者だった高杉氏の名は、フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』やL.キャロルの『不思議の国のアリス』(昨年、山本容子さんの挿絵で講談社〈青い鳥文庫〉から新版が出ました)などの翻訳でよく知られています。また、カラーシニコフ著『極北の犬トヨン』(徳間書店)を訳すなど、ロシア児童文学とも関係の深かった氏は、追悼文が掲載された「カスチョール」26号を含め、同誌に何度か登場しています。追想録には、太田正一さん、小宮山量平さん、清水真砂子さん、中川李枝子さん、三木卓さん、ピアスの娘さんなど、児童文学と関わりの深い方々を含む90人の方が回想を寄せられています。(1000円)