カスチョール主催のレクチャー&コンサート、おかげさまで盛会に終わりました!
さる10月12日(土)、わたしたちカスチョールの会のレクチャー&コンサート「ロシアのおとぎ話 ~子どもにささげる平和への祈り~」が、ウィングス京都イベントホール(京都市男女共同参画センター内)にて開催されました。
洗足学園音楽大学ピアノ科講師の川﨑智子さんと、京都芸術大学舞台芸術学科3回生の学生の皆さん8名にもお手伝いいただき、アルトゥール・ルリエー(1892-1966)の子ども用ピアノ練習曲「子ども部屋のピアノ」、S.プロコフィエフ(1891-1953)の音楽物語「ピーターとおおかみ」、林光(1931-2012)作曲のオペラ「森は生きている」(S.マルシャーク作)より抜粋、の3作品を、当会の田中泰子、田中友子の解説付きで紹介しました。
130名あまりのお客様にお越しいただき、実施したアンケートには、「オペラやピアノの演奏に圧倒されました」、「作曲、作者、国について身近に感じ、その上で作品を楽しむのがこんなに素晴らしいとは」、「心の底から感動して涙が出ました」、「もっと幅広く若い年齢層の方々にも聴いていただきたかったです」、「平和を求める今だからこそ意味のあるコンサートだと思いました」など、嬉しいご意見を多数いただきました。(思いがけずたくさんの方から熱い思いのこもった感想を頂戴しましたが、事前にHP掲載についてお断りしていなかったために全てをご紹介できないことが残念でなりません)
本物の芸術・文学は、時代や状況を超えて残り、広まり、それに触れた人たちの心を焚き火の火のように温め、そして、結びつけてくれる・・・。今回のイベントを通してそんなことを感じ、この荒んだ時代にあっても小さな火を絶やすことなく灯し続けていこう!と、研究会メンバー一同、改めて心を一つにしたしだいでした。ご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました!
当日の様子
20世紀ロシアのアヴァンギャルド芸術について解説する田中友子。
ルリエーの「子ども部屋のピアノ」の演奏(川崎智子さん)では、各曲ごとにM.ミトゥーリチの挿画も映写された。
ピアノ演奏とナレーションによる「ピーターと狼」。京都芸術大学舞台芸術学科の足立十綺さんが、ピーター、狼、おじいさんなど、一人でいくつもの役を見事に演じきった。
田中泰子先生による「森は生きている」についての解説(聞き手:仲肖美、田中友子)。「対談形式でわかりやすく、作品の背景がよく理解できた」と好評をいただいた。
林光作曲オペラ「森は生きている」より。舞台芸術学科の大塚芽依さん、香西実都さん、高橋夏那さん、土田千咲さん、長野沙也花さん、中村夕愛さん、渡邊朱音さん達7名による熱唱と堂々たる演技が、ロシアの冬の森をメインに展開する物語に一瞬で観客を惹きこんでみせた。
「そりは走る! そりは駆ける!」観客もそりに乗って、右に左に森を駆け抜ける心地。
最後は客席と舞台が一体となって全員で「森は生きている」から「もえろ もえろ」を合唱しました。