カスチョールミニ冊子
日本では欧米の児童読み物が大半を占めていて、ロシアのすぐれた児童文学作品にはなかなか出会えません。 そのためカスチョールの会では、日本の子どもたち、また、大人たちにも是非読んでもらいたいような児童文学作品を翻訳して紹介しています。 「カスチョール」「アグネブーシカ」で紹介した既訳作品の中から、今後もすぐれた短編作品をミニ冊子で随時発行していく予定です。 「カスチョール ミニ冊子」は持ち運びに便利なポケットサイズ(B9版/128×182)です。
「プージャ」 B.ジトコーフ
子どもたちのいたずらで、お客さまのコートについていた毛皮の房がとれてしまった。パパは飼い犬のしわざと思い、犬を懲らしめます。さて、子どもたちは…(300円)
「マングース」 B.ジトコーフ
船員の「ぼく」がセイロン島で買った2匹のマングース。マングースは船員たちの人気者になるが、猫との闘い、蛇との闘いが…。読む側も思わずハラハラします。(300円)
「ゾウの話」 B.ジトコーフ
インドにいるゾウの実態を書いたおはなし。現地の子どもたちとゾウとの交流。急流で子ゾウを洗うゾウ、森で材木を運ぶゾウ。老いたゾウが重い丸太を運ぶのを見て作者は…(300円)
「チーホン・マトヴェーイチ」 B.ジトコーフ
貨物船で働く男たちがセイロン島のシンハリ人から買ったオランウータンの夫婦。チーホン・マトヴェーイチはその雄に付けられた名前。船上でチーホンとの闘いに挑んだ機関長だったが、一瞬、おとなしかったチーホンが豹変します。(300円)
「ミハイル・ゾーシェンコ5つの短編」 M.ゾーシェンコ
ある男性の子どもの頃からのエピソード5つ。おじいちゃんにからかわれて憤慨する「ぼく」、およばれにいった家の女の子に背丈でも力でも成績でも負けてしまう「ぼく」、ママの派手な外出着が気に入らない「ぼく」…。失敗も多いけれど、その奥にはキラリと光る真実が。子ども時代をリアルに、そしてユーモアたっぷりに伝えます。(300円)
「トルストイの おはなし (アーズブカ)」 L.トルストイ
そのひとつひとつには、文豪トルストイの思想が凝縮されています。トルストイが自分の著作の中で、最も評価し大切にしていた子どものための読本。子どもだけでなく、大人にもぜひ読んでもらいたい作品です。(500円)
「森は生きている! マルシャークのメッセージ」 田中泰子
マルシャークの生誕120周年を記念して行われた田中泰子の講演記録。独ソ戦真っ只中にありながら夢のあるメルヘンを書いたマルシャークが、戯曲「森は生きている」で子どもたちに伝えたかったものとは何か。田中がそのメッセージを詳しく解説している。モスクワ芸術座の舞台写真や田中が撮ったマルシャークの生前最後の写真なども掲載。(500円)